「北九州の実家、どこから手をつければいいのか」——そんなご相談をいただきます。北九州市は、政令指定都市の中でも空き家率が高いエリアの一つです。ここでは、北九州市の実家じまいで押さえておきたいポイントを整理します。

■北九州市は、政令指定都市で2番目に空き家率が高いエリアです

住宅・土地統計調査(令和5年)によると、北九州市の空き家は約8.2万戸、空き家率は16.0%で、政令指定都市の中で2番目の高さとされています。全国平均(13.8%)を上回る水準です。

背景には、かつての製鉄・重工業都市としての人口ピークから、その後の人口減少が続いていることがあります。同じ福岡県内でも、人口が流入を続ける福岡市とは対照的な状況です。

■接道の悪さが、そのまま空き家率の高さに直結しています

北九州市が公表しているデータで、特に注目すべき数字があります。接道がない住宅の空き家率は30.4%、幅員2m未満の住宅は21.9%であるのに対し、幅員10m以上の広い道路に面した住宅は14.0%にとどまっています。

つまり、道が狭く再建築が難しいエリアほど、空き家として残りやすいという実態が、データにはっきり表れています。丘陵地に古くからの住宅地が広がる八幡西区などは、こうした条件に当てはまる実家が多いエリアです。

■北九州ならではの出口も、複数あります

実家終活代行では、通常の売却だけでなく20の出口から可能性を比較しますが、北九州の場合、立地や状態によっては次のような選択肢も考えられます。

・小倉駅周辺など都市部に近い立地であれば、通常の売却や賃貸としての需要が見込める場合があります
・門司港レトロなど観光エリアに近ければ、店舗・宿泊施設としての活用(許認可要件の確認が前提です)
・郊外・丘陵地で再建築が難しい場合は、北九州市が案内する空き家バンクを通じた移住希望者・地域団体への橋渡し
・広めの敷地であれば、駐車場・資材置き場としての活用
・接道条件等でいずれも難しい場合は、隣地の所有者への譲渡や、解体して更地にしたうえでの活用

もちろん、これらすべてがどの物件にも当てはまるわけではありません。特に接道条件は、法規制上の制約になることもあるため、まず現状を診断で正確に整理することが出発点になります。

■最悪の場合も、正直にお伝えします

先送りを続けた場合のリスクは、全国共通のものに加え、北九州のような接道条件が厳しいエリアでは、より深刻になりがちです。

・「管理不全空家」に指定されると、固定資産税の住宅用地特例(最大1/6)が解除され、税額が最大6倍になることがあります。
・老朽化した建物が倒壊し、隣家や通行人に被害が生じた場合、民法717条により所有者が損害賠償責任を負う可能性があります。
・接道が悪い物件は、放置期間が長くなるほど、再建築不可という制約と老朽化が重なり、売却も譲渡も難しくなっていく傾向があります。

これらは脅しではなく、実際に起こり得るリスクです。だからこそ、選択肢が残っているうちに、早めに現状を整理することが重要になります。

■まとめ

北九州市の実家は、空き家率の高さ・接道条件など、地域特有の事情を抱えているケースが少なくありません。実家終活代行では、北九州市を含め全国どこのご実家でも、8カテゴリ40項目の無料診断で現状を整理し、20の出口から可能性を比較します。

まずは無料診断で、北九州のご実家の状況を整理してみませんか。

※本記事の数値は、総務省統計局「住宅・土地統計調査」(令和5年)、北九州市公表資料に基づく概況であり、個別の物件・地域の状況を保証するものではありません。

出典:総務省統計局「住宅・土地統計調査」(令和5年)/北九州市「特集 空き家対策」(市政だより)/北九州市「参考データ集」